アイアンおすすめ10選｜初級者・中級者・上級者、レベル別の選び方や注意点も

クラブを選ぶことは楽しいことですが、とても難しいことでもあります。自分にぴったりだと思っていても、実は合っていなかったというケースも多くあるものです。

この記事を読んでわかる事
・アイアンの名称と役割
・おすすめのアイアン10選
・レベル別アイアンの重要ポイント

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【レベル別で探せる】おすすめアイアン一覧表

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ゴルフの「アイアン」とは？どんなクラブ？

ゴルフクラブには飛距離を出すためのクラブがウッドと、狙いを定める精度が重要になるアイアン、そしてパターがあります。アイアンの種類は、ロングアイアン（1番〜3番）・ミドルアイアン（4番〜6番）・ショートアイアン（7番〜9番）・ウェッジとクラブの中でも種類が多いことが特徴です。

もっとアイアンを知るために各部分の名称と、どのような役割があるのかを見ていきましょう。

アイアンの各部分の名称と作用

アイアンを選ぶ際に重要になるのは「ロフト角」「ライ角」「ソール幅」などが挙げられます。

ロフト角

 

ライ角

クラブのソールを地面に置いた時にシャフトと地面の間にできる角度がライ角です。クラブを構えた時にソールがぴったりと地面に付いていて、ヘッドの先端が2〜3mm浮いた状態が適正なライ角となります。 

構えた時にクラブのトゥが地面から浮いている場合は、縦振りのアップライト。反対に、ヒールが浮いている場合は横振りのフラットと呼ばれます。アップライト（縦振り）だとフックボール、フラット（横振り）ならスライスが出やすくなるので、自分のスイングの目安にしてみてください。多少アップライト気味という程度なら、ボールがつかまりやすくなると思います。

アイアンのライ角はロフト角と同じように番手ごとで異なり、0.5度刻みです。例えば7番アイアンが62度ならば8番アイアンは62.5度、9番は63度になります。アイアンをトータルで見た時に階段状でフローしていないとリズムが崩れるため、ライ角は重要です。

ソール幅

以前と比較すると、ソールの幅は広くなってきました。ソールを広くするメリットは、重量が下になるので低重心で振りやすくなります。また芝の上を滑ってくれるので、ダフってもミスヒットになりにくいという特徴もあり、比較的やさしいクラブだということができるでしょう。 

反対にソールの幅が狭いということは、重心の位置が高くコントロールがしやすいというメリットはあるものの、ミスをカバーしてくれることはありません。クラブのフェースには「スイートスポット」があります。 

ヘッドの形状

アイアンのヘッドをよく見ると、背面がくり抜いてあるものや、薄い鉄の塊のような形状をしているものがありますよね。ヘッドの形状によって大きな特徴があるので、自分のレベルやこうなりたいという目標に向けて選択する必要があるでしょう。

ヘッド形状は大きく分けて3つに分かれています。

マッスルバックアイアン

フェースの後ろ側が少し肉厚になっていますが、よく見ると薄い鉄の塊のように見えるものです。ヘッドが小さいため、スイートスポットを外してしまうと飛距離が落ちる、コントロールができないなどのミスにつながりやすくなります。

ヘッドスピードが速く、アイアンに操作性を求めている人にはおすすめしたいと思います。操作性が高く、打った時の打感がとにかく気持ちいいのですが、反対にスイートスポットを外してしまった瞬間に打てていないことを振動で教えてくれるクラブです。

キャビティアイアン

ヘッドの背面がくり抜かれた形状のものをキャビティと呼び、初心者から上級者までオールマイティに使いやすくなっています。ヘッドの重量を配分し、ヘッドを大きくすることでスイートスポットが広くミスヒットに強いクラブです。

中空キャビティアイアン

ヘッドの内部を空洞にして、ヘッドの挙動を安定させることでミスヒットを少なくしています。多少当たり所が悪くても、ヘッドが回転するのを抑えフェースの向きを安定させ、高弾道で飛距離も安定しやすい特徴があります。そのため飛距離を出して、スコアメイクしたいという人に向いているといえるでしょう。

中空アイアンは、日本のゴルフメーカー「フォーティーン」の創業者竹林隆光さんによって開発されました。

アイアンの番手ごとの飛距離

アイアンの重要なポイントが分かってきたところで、次はそのパーツが、どのような点にかかわってくるかをご紹介していきます。まずは皆さんが一番といっていいほど気になる飛距離です。 

アイアンは番手ごとにライ角やロフト角が決まっていて、目標物に対して近づけることができるようにするためのクラブです。番手ごとにどれくらいの飛距離が出るものなのかを把握しておく必要があります。

クラブ	男性		女性
	平均	ロングヒッター	平均	ロングヒッター
3iron	170	190	130	160
4iron	160	180	120	150
5iron	150	170	110	140
6iron	140	160	100	130
7iron	130	150	90	120
8iron	120	140	80	110
9iron	110	130	70	100
PW	100	120	60	85
SW	80	100	50	65

ヘッドスピードとシャフトのフレックスに関係はある？ 

ヘッドからグリップまでの棒がシャフトです。シャフトには軽量でしなりやすい化学繊維の「カーボン製」と、しなりが少ない鉄製の「スチールシャフト」があります。またシャフトには硬さが決められており、柔らかいものから硬いシャフトの順番が以下の通りです。

• L（レディース）
• A（アベレージ）
• R（レギュラー）
• S（スティッフ）
• X（エクストラ）

 シャフトを選ぶポイントとして自分のヘッドスピードが重要です。ヘッドスピードに合っていないシャフトを使用しているとミスにつながってしまいます。

例えばヘッドスピードに対してシャフトが柔らかいと、飛距離は出るけれどミスするとボールが左右に曲がってしまうことが多くなるでしょう。反対に硬すぎるとミートはしやすいですが、パワーがないと飛距離を伸ばすことができません。

ヘッドスピードとシャフトの硬さを表にまとめてみました。

シャフトの硬さ	ヘッドスピード	おすすめしたい人
L（レディース）	30~35m/s	一般的な女性
A（アベレージ）	33~38m/s	パワーのある女性
R（レギュラー）	35~42m/s	一般的な男性
S（スティッフ）	42~50m/s	パワーのある男性
X（エックス）	47m/s以上	ハードヒッター

キックポイントとは？

スイングの最中にシャフトの中で柔らかい場所であり、最もしなりやすい場所のことをキックポイントと呼んでいます。

キックポイントの場所によってヘッドの挙動やボールのつかまりやすさなどスイングに影響が大きいものです。キックポイントは4種類に分けることができます。

キックポイント	特徴	おすすめしたい人
先調子	・高弾道 ・ヘッドスピードが出やすく、飛距離が伸びやすい	初級者
元調子	・ひっかけが少なくなる ・スピン量が少ない ・ヘッドスピードが出にくい	パワーのある中級者から上級者
中調子	・先調子と手元調子の中間で癖がない	初級者から上級者まで
ダブルキック	・手元と先端の両方にしなりのポイントがある ・高弾道	スピン量が少なく低弾道で飛距離をロスしてしまう人

アイアンはセット購入がおすすめの理由

ロフト角やライ角で説明したように、アイアンのロフト角は各メーカーで異なっています。例えば、5番アイアンから9番アイアンの中に1本だけほかのメーカーがある。又はメーカーが同じでもほかのシリーズが混ざっていると、角度がズレる可能性があります。

またライ角は、0.5度刻みになっているので、ロフト角同様にほかのメーカーや、メーカーは同じでもシリーズ違いがあると、クラブによってアップライトやフラットになることもあるでしょう。

そのためアイアンは同じメーカーの同じシリーズで揃えるようにしましょう。 

アイアンの最近のトレンドは？

10年くらい前のアイアンセットのスタンダードは、3番~9番とピッチング、サンドウェッジの9本でした。2番アイアンをチョイスしているゴルファーは本格的なプロ志向か、入れているだけという場合が多かったようです。

2番はおろか3番、4番などのロングアイアンはセットから姿を消し、必要に応じてオプションで買い足す方法に変化しているのです。現在の女子プロたちは3本~4本のアイアンをセッティングしています。 

また最近では男子プロもアイアンを抜いてショートウッドやユーティリティを増やしているようです。やさしいクラブでピンを狙う選択しているプロをお手本にしてみてください。

アイアンの買い替え時期はいつ？

調べてみるとアベレージゴルファーは約8年でアスリートゴルファーは2年で買い替えるという結果もあるようです。使える間は使いたいアベレージゴルファーと、評判の良いモデルがあると購入するアスリートゴルファーも多いのだとか。

ただし注意したいのはシーズン中の買い替え。アイアン一式を総入れ替えすると、今までのリズムとは違うためしばらくはスランプになるということも考えられるでしょう。やはりシーズンオフに入ってからの方が、練習する時間も多く馴染んでからラウンドを迎えられますよ。

【レベル別で紹介】おすすめアイアン10選

アイアンを選ぶ際に！初心者・中級者・上級者に必要なポイント3つ

1. 初心者が知っておくことは？

数多いメーカーからたくさんのシリーズが販売されており、自分に合うクラブを見つけるのは難しいものです。アイアンの形状や重要な要点は先に述べてきたので、何となくは分かっていただけたと思います。

重要なのはクラブを持って試打することです。人に言われてそうかもしれないと思ったものと、自分でこれがいいと思ったクラブには差が出ることもあります。選んでもらうのはいいことなのですが、振り心地は自分にしか分からないですよね。 

2.中級者は女子プロのセッティングを参考に

近年では5番アイアンからが主流になってきていますが、まず考えたいのは自分が得意なのはアイアンなのかユーティリティなのか、はたまたフェアウェイウッドなのかということです。苦手クラブを知り、スコアをまとめるために何が必要なのかを知ることといえるでしょう。 

そこでおすすめしたいのは、女子プロのセッティングです。

最近では女子プロでも難しいといわれているロングアイアンを抜いて、ユーティリティやフェアウェイウッドを充実させているプロも多く見られます。

2023年現在、世界女子ランキングに入る女子プロのセッティングを見てみましょう。

17位 古江彩佳プロ

フェアウェイウッド	3番（15度）・7番（21度）
ユーティリティ	4番（22度）
アイアン	6番~PW

19位 山下美夢有プロ

フェアウェイウッド	3番（15度）・5番（18度）
ユーティリティ	4番（22度）・5番（25度）
アイアン	6番~PW

20位 畑岡奈紗プロ

フェアウェイウッド	3番（15度）
ユーティリティ	3番（19度）・4番（23度）
アイアン	5番~PW

プロによってさまざまです。自分に合ったクラブセッティングを見つけるのは難しいですが、ゴルフの醍醐味でもあります。皆さんも挑戦してみてください。

 3.上級者はカスタムクラブを視野に入れてみては？

地クラブとも呼ばれるカスタムクラブは、パーツごとの販売で自分のスイング、ヘッドスピードなどに合わせて一からカスタマイズすることができます。アイアンやウェッジは自分だけのソール形状にすることも可能で、クラブに求めるすべてを叶えることができるでしょう。

クラブ別おすすめポイント～こんな人にはこのクラブをおすすめしたい～

力がなくても飛距離が欲しい人には飛び系アイアン

最近よく耳にする飛び系アイアンは、7番で通常の5番アイアンのロフト角があり、とにかく飛距離が出るアイアンです。大きめのヘッドでスイートスポットが広く、ミスヒットしにくくなっています。またロフト角は立っていても重心が低くボールが上がりやすいことも特徴のひとつです。 

短めのクラブで飛距離を出したい人や、やさしいクラブなのでミスヒットせずスコアアップを図りたい人にはうってつけといえるでしょう。特にシニアで飛距離が落ちてきたと思う人やパワーの欲しいレディースにもおすすめです。

フェアウェイウッドが苦手ならアイアン型ユーティリティ

ロングアイアンと同様にフェアウェイウッドを苦手に感じているという人におすすめしたいのがアイアン型のユーティリティです。ユーティリティにはウッド型とアイアン型があります。昔のアイアン型ユーティリティは、アスリートユースが多かったのですが、最近ではやさしいモデルも多くなってきました。 

フェアウェイウッドが苦手なら、ウッド型のユーティリティも難しく感じるかもしれません。これはウッド型の特徴の一つにリーディングエッジがアイアンよりも前にあることが原因です。フェースにボールが当たるタイミングがアイアンよりも早いため、タイミングの違いが関係しているといえます。 心当たりがあるという方は、是非アイアン型のユーティリティを試してみてください。 

アイアンについてのよくある質問

自分に合うアイアンはどうすればわかる？

アイアンはたくさんのメーカーから販売されており、それぞれに特徴があります。初級者向けのものから上級者向けまでさまざまです。自分のレベルを知り、今何を求めているかによって特徴を活かせるかが重要になります。そのために必要なのは試打です。

ショップで相談しながら、打ってみたいと思うクラブをいろいろと試打して、自分に合うアイアンを見つけてください。

シャフトはスチールとカーボンで何が違う？

スチールシャフトは重量があり、振った時に安定感があり、方向性が良くなることが特徴です。一方スチールシャフトは軽量で振りやすく、しなりやすいという特徴があります。一般的に軽い方が初級者には使いやすいといわれていますが、70gのスチールシャフトを打つことができるのであれば、スチールでも大丈夫。18ホール振り切れるかどうかだけ注意しながら選んでください。