【ゴルフ用距離計おすすめ人気10選を徹底レビュー】レーザー&腕時計型GPS距離計|コースで試したリアルな使い心地・デメリットも #ゴルフ距離計

ゴルフ用の距離計はその名のとおり、ゴルフボールや自分のいる位置から目標までの距離を計測できる機械です。

練習して狙った距離を打てるようになっても、実際のラウンドで目視しただけではどれだけの距離を打っていいのかわかりません。コースにはヤード木などの大雑把な案内はあるものの、あまり正確ではないのが現状。そんな時に距離計は重宝します。

ゴルフをプレーする上で”距離”はもっとも大事な情報で、正確に知るには距離計の使用がオススメしかし、種類が多すぎてどれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

オレンジマン

本記事では、「レーザー距離計5台」と「GPS距離計5台」の合計10種類の距離計を使用したレビューをご紹介。実際のラウンドで使ってわかった特徴やリアルな感想をまとめました。

距離計の種類や選び方などの基本的な情報もお届けしますので、距離計を初めて購入される方や、買い替えを検討される方の参考になれば幸いです。

レビューした距離計はこちら!

レーザー距離計

  • TecTecTec「Mini+R」
  • EENOUR 「U800」
  • Pin-Eagle「ピンイーグル」
  • NINJOR GOLF「NJ007」
  • Danact「ダナクト」

GPS距離計・腕時計

  • TecTecTec「ULT-G Ultra Light」
  • ガーミン 「S42」
  • ショットナビ「W1 Evolve」
  • イーグルビジョン「Watch6」
  • グリーンオン「GN101」
目次

ゴルフの距離計の種類

ゴルフ距離計はレーザー距離計とGPS距離計の2種類

ゴルフ用の距離計は、「レーザー距離計」と「GPS距離計」の2種類に分かれます。どちらも距離を測るためのものですが、根本的な計測方法が異なります。

  • レーザー距離計の特徴
    レーザー距離計は、本体から発射されるレーザー光が目標物に当たり跳ね返ってきた時間で距離を算出するもの
  • GSP距離計の特徴
    GPS距離計は、文字通り宇宙空間にあるGPSを使い場所を特定し計測するもの

精度に関してですが、少し前までは圧倒的にレーザー距離計が正確とされていたので、競技思考の方や、中・上級者の間ではレーザー距離計が人気でした。しかし、最近では精度の高いGPSが宇宙にあることで、GPS距離計の精度もグッと高まっています。

もともとの精度の高さに新しい機能が続々と搭載されていくレーザー距離計と、精度もレーザー距離計に近づいてきて、よりコンパクトなものが増えてきたGPS距離計。

どちらもいい距離計なので、使う人の用途によって選択は変わるでしょう。

レーザー距離計の進化

レーザー距離計はなんといっても精度の高さが一番のウリです。ひと昔前のレーザー距離計は精度こそ正確でしたが、計測時間が遅かったり、本体が大きかったりと計測には慣れが必要でした。ですが最近のレーザー距離計はすごい進化を遂げています。

まず本体がとてもコンパクトになりました。これまでと同様のサイズ感の商品もありますが、最近ではクレジットカードと同等サイズ(厚みを除く)の距離計も販売されており、持ち運びがラクになりました。

さらに計測速度が速くなったことで、一度使ってしまうと手放せなくなるほどの使い勝手の良さ。(もちろん私も手放せなくなったうちの一人なのですが。)

昔のレーザー距離計の弱点といえば、高低差を加味した距離を計測できなかったことで、あくまでも直線距離を測るのみでした。それが改善され、今ではどんなところからでもピンフラッグさえ見えていれば高低差を加味した距離を測ることが可能になっています。

また、昔のレーザー距離計はピンフラッグを捉えづらく計測には慣れが必要でしたが、現行のレーザー距離計には「ピンロック」というモードが搭載されています。「ピンロック」はレンズをのぞいた時に見える景色の中でいちばん手前にあるもの(ピンフラッグ)を優先してロックし、計測してくれる機能。

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「ピンロック」が搭載されることで、ピンフラッグに対してブレないようにと気をつけながら難しい計測をしなくてもよくなりました。このモードがあるかないかでは雲泥の差になります。

ほかにも、充電式のバッテリーが主流になりつつあり、一回の充電で長期間使えるので、電池交換の必要がなくなり便利に。

数値の表示も、これまでは黒色で表示をさせていたところ、最近の商品は視認性の高い赤色表示が目立ちます。

距離計は、ただ飛距離を測る機械でしたが、最近の進化は目を見張るものがありますね。

GPS距離計の進化

GPS距離計といえば、計測動作なしに距離を知ることができる点が一番のメリット常にGPSで居場所を押さえているので、知りたいと思った時に確認ができ、端末を見るだけという手軽さが人気です。

レーザー距離計と同様にGPS距離計もしっかりと進化しています。そもそも出始めた頃のGPS距離計といえば、端末を持ち歩くタイプで液晶が小さく、表示できる数値も一種類が大半でした。

最近では、多くの商品が腕時計型になり、携帯性に優れたアイテムへと変わっています。本体は小さくなり、軽量になりましたが、画面サイズは大きくなり視認性が増しているのも特徴。画面も綺麗で見やすく、カラー表示のものもあります。

表示できるのは距離だけではなく、コースレイアウトを確認できるモデルも登場しています。表示できる距離はグリーンエッジ、センター、バックとより細かく知ることが可能で、機種によってはピンポジションを任意で動かすことができる商品もあります。

そんなGPS距離計ですが、最大の弱点と言えば精度でした。GPSを使っての計測なので、これまではどうしても±5y程のズレが出ていました。

それが最近では大きく変わり、新たな高精度GPSを使うことで、一気に精度が向上。メーカー公表値で±1yが主流になっており、弱点であった精度面もカバーされているのが最新のGPS距離計です。

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さらにGPS距離計では難しかった、高低差の計測ができる機種も徐々に増えています。

ほかの機能で言えば、スコアを1ホール毎に入力し記録を取るモードや、自分のクラブの飛距離を測るモードなどがあります。

スマホと連動させれば、着信やメールなどの通知を受けることも可能になり、腕時計として日常使いしやすい機種も登場しています。

レーザー距離計とGPS距離計のメリット・デメリット

レーザー距離計もGPS距離計も、距離を測る用途は同じですが、自分の求めるものによって選び方が変わります。それぞれのメリット・デメリットを確認しておきましょう。

レーザー距離計のメリット・デメリット

メリットデメリット
正確に距離を計測できる
起伏の多いゴルフ場でも正確な距離がわかる
ピンポジションに影響されることなく計測ができる
望遠鏡代わりになりボールを探せる
携帯性が悪い
落としたり忘れたりしやすい
目標物との間に遮るものがあると計測できない
雨や霧、雪になると計測が安定しない

GPS距離計のメリット・デメリット

メリットデメリット
腕時計型は落としたりなくしたりしづらい
コースレイアウトがわかる
初見のゴルフ場でも安心してラウンドできる
腕時計型はスマートウォッチとして使える
スコア管理ができる
クラブの飛距離を計測できる
レーザー距離計より距離計測の精度が劣る
ピンフラッグまでの距離が正確に測れない
腕時計型は腕になにも着けずにプレーしたい人には不向き
操作が難しい機種がある

それぞれにメリット・デメリットはあるため、自分が求める条件を優先させて選ぶとよいでしょう。

ゴルフ距離計の選び方

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レーザー距離計とGPS距離計は計測方法が異なるため、用途は同じでもまったくの別物です。これから距離計を購入する方に向けて選び方をご紹介します。

コンパクト?サイズは持ち運び方で選ぶ

レーザー距離計の場合、クレジットカードなどのカード類と同じぐらいコンパクトなものから、がっしりと握れる大きさのものまで販売されています。コンパクトなものだとポケットに入れて持ち歩くことが可能。

サイズは好みもありますが、小さければ小さいほうがいいという訳ではありません。手が大きい方は、本体が小さすぎると握りにくいことも……。少し持て余す感じになるので、そういう方はよりがっしり握れるサイズがオススメです。

サイズが大きい場合、測りやすいものの持ち運びの面では煩わしさがでてしまいます。計測しやすさよりも、持ち運びやすさを求めるなら、よりコンパクトな機種がオススメ。コンパクトなものは、ポケットに収納させて使えるので携帯性も高いです。

GPS距離計は腕時計型のものが主流で常に腕に装着することになります。無くしたり落としたりするのが心配な方は、GPS距離計がオススメです。

距離計測の正確性をどの程度重視するかで選ぶ

距離を正確に知りたい方は、レーザー距離計一択になります。

GPS距離計との一番の違いは、ピンフラッグを直接測ることができる点レーザー距離計ではカップがどこに切ってあっても直接測れるので、距離を正確に知ることができます。

GPS距離計はあくまでも、グリーンのフロントエッジ、センター、バックの計測がメインになります。ですが中には高低差を加味した距離を計測できる機種もあるので、GPS距離計を使いたい方でより正確に知りたい場合はそちらをオススメします。

コースレイアウトなど距離以外も知りたい場合

コースレイアウトが知りたい方は、表示機能がついているGPS距離計がオススメ

特定のメンバーコースがない場合や、ビジターでいろいろなゴルフ場でプレーする方は初見でラウンドする機会も多いため、コースレイアウトが確認できるGPS距離計が役立ちます。

GPS距離計なら機種によりますがコースレイアウトを表示してくれるので、バンカーを避けるように狙うことや、池・谷超えなどの必要な情報を得ることも可能。より戦略を立てやすくなるため、初見のゴルフ場でも困ることはありません。

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距離計の種類や選び方を確認したうえで、自分なりのチェックポイントを想像しながらレーザー距離計5選、GPS距離計5選のレビューをご覧ください。

冬ゴルフの乾燥対策に!
編集部おすすめのアイテムはこれ

日本初上陸!
圧倒的なグリップ力と持続力をもたらす滑り止め

ゴルフのグリップが手汗で滑ってしまう方に朗報です。日本初上陸の革新的な滑り止め「チョークレス」が登場しました。

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結果としてスイングスピードも上がり飛距離アップに繋がるかも。

気になる方はぜひ、下記の公式ページや、レビュー記事をチェックしてみてください。

【特徴や使い勝手を正直に検証!】
おすすめ人気のレーザー距離計5選

レーザー距離計5選のレビューをご紹介します。数あるレーザー距離計のなかでも試す商品を厳選し、特徴や使い勝手を検証しました。さまざまなサイズがあるので、持ち運びやすさを知りたい方は、そちらにも注目。

ラウンドでの使用感や使ってみて改善してほしい点などを深堀りしていますので、レーザー距離計に興味のある方は参考にしてくださいね。

レーザー距離計の検証チェックポイントは下記5項目です。

レーザー距離計の検証5項目
  • サイズ感と電源タイプ
  • 計測のしやすさ
  • ディスプレイ・視認性
  • ピンロック・計測速度と精度
  • 高低差のON/OFF機能と操作性
オレンジマン

それでは実際にラウンドで使用した正直なレビューをご覧ください。

レビューしたレーザー距離計はこちら!

  • TecTecTec「Mini+R」
  • EENOUR 「U800」
  • Pin-Eagle「ピンイーグル」
  • NINJOR GOLF「NJ007」
  • Danact「ダナクト」
TecTecTecの最新距離計の

レビューもチェック
TecTecTec
レーザー距離計 Light オンライン限定モデル

2024年4月にTecTecTecから新発売された次世代エントリーモデル「Light」。レーザー距離計のなかでもお求めになりやすい価格でありながら、機能性や使い勝手の良さを兼ね備えた一台です。

オレンジマン

気になる特徴や魅力、実際のコースで使った使用感をオレンジマンがじっくりと深堀りしてレビューしました!

「Light」の魅力

オレンジマン

「Light」はなんといってもコスパの良さが大きなウリ!レーザー距離計として使える機能が備わっていて定価11,990円(税込)は破格です。

「Light」のディスプレイ・視認性

オレンジマン

レーザー距離計のなかで赤色表示は大きなアピールポイントのひとつですが、この価格で赤色表示に対応していることにとても驚きました。

「Light」ピンモード・計測速度と精度

オレンジマン

「Light」にもピンモードはしっかりと搭載。
計測速度はとても速く、公表値は0.5秒となっていますが、もっと速いんじゃないかな?と思えるほど速い計測に感じます。

この距離計が気になった方は
\こちらのレビュー記事をチェック/

①【小型・軽量の人気モデルに赤色表示機能をプラス】
TecTecTec「Mini+R」

TecTecTec「Mini+R」

TecTecTecといえば、アメリカのAmazonでゴルフ用レーザー距離計の販売台数が5年連続でNo.1を獲得したことでも知られるメーカーです。

TecTecTecの「Mini+R」は、コンパクトで軽量なことから人気を集めるモデル「mini」に赤色表示を取り入れた進化版。リーズナブルな価格のモデルなので性能が気になるところです。実際のラウンドで使用したレビューを詳しくご紹介します。

ライターによる総評

TecTecTec「Mini+R」
メリット
  • 「Mini+R」は表示カラーが赤色なのが特徴。従来の黒色表示よりも視認性に優れています。
  • 「Mini+R」にはピンロックの機能が搭載されています。これにより、手ブレ補正機能がなくても素早く計測することが可能です。
デメリット
  • 一番の特徴でもある赤色表示ですが、やや発色が弱め。文字が発光するタイプの表示だとさらに使い勝手がいいと感じました。
  • 最近のレーザー距離計は充電式のものが増えているなか「Mini+R」は乾電池になります。多く使う人にとっては電池交換の手間が煩わしく感じるかもしれません。

仕様

TecTecTec「Mini+R」
商品名TecTecTec「Mini+R」
サイズ40×77.7×92.7mm
重量118g
画面表示赤色
測定スピード0.5秒
測定精度±1y
ピンロックの有無有り
高低差計測の有無有り(切り替え可)
防水機能IP54
電源電池式(CR2-3V)
バイブレーションの有無有り

サイズ感と電源タイプ

本体サイズは40×77.7×92.7mm。数あるレーザー距離計のなかでもコンパクトな部類ですが、最小クラスとまではいきません。重量は118gなので、とても軽い軽量モデル。

オレンジマン

本体は最小クラスの大きさではないものの、掴みやすさを考慮すると、これくらいの大きさがちょうどよさそうです。仮にポケットに入れながらのプレーでも大きな違和感はなく利用できると思います。

電源は乾電池式(CR2-3V)。電池式では、電池残量がなくなると交換が必要になります。最低でも一つは予備を持ち歩いていたほうがいいですね。

計測のしやすさ

本体形状は握りやすいように工夫されており、自然に毎回同じ位置で握ることができます。案外見落としがちなボタンの押し具合も、硬すぎず緩すぎずでストレスなく計測ができました。

最近では手ブレ補正機能が搭載されたレーザー距離計もありますが「Mini+R」は非搭載。代わりにピンロックの機能が搭載されています。ピンロック・計測精度については後ほど詳しくご紹介します。

ディスプレイ・視認性

TecTecTec「Mini+R」

「Mini+R」は表示カラーが赤色になっている点が大きなメリット。これにより従来の黒色表示よりも視認性が向上しています。

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赤色の何がいいかと言うと、そもそも緑色の補色は赤色なので、緑の多いゴルフ場では赤色が見やすくなるわけですね。レンズ自体も非常にクリアで、黄ばみもなくとても見やすい印象でした。

「Mini+R」の表示項目は、上に直線距離、下に高低差を加味した距離が表示され、ほかにも高低差に対する角度が表示されます。その角度によって増減する距離の表示もあります。(±○○yで表示)

必要な情報かと言えば加味した距離以外はなくてもいいとは思いますが、自分の感覚を養うという意味では、役に立つかもしれないですね。

ピンロック・計測速度と精度

「Mini+R」にはピンロックの機能があり、計測ボタンを押しながら本体を左右に少し動かすことでピンを捉えてくれます。これにより先述した手ブレ補正機能がなくても素早く計測することが可能です。

また、ピンフラッグを捉えると計測完了をバイブレーションでお知らせしてくれる機能付き。計測精度もとても高く、同じTecTecTecのフラッグシップモデルでもある「ULT-S PRO」と同時に計測してもほぼズレることなく計測ができたので、リーズナブルでも高い精度を誇っているモデルと言えるでしょう。

計測速度は速い部類に入りますが、さらにもうワンランク速いスピードの商品も存在するので、最速クラスでありません。しかし、そういった商品と比べなければ決して遅いと感じることはなく、十分に速いレベルの計測速度といえます。

高低差のON/OFF機能と操作性

TecTecTec「Mini+R」

「Mini+R」では側面にブランドロゴが付いたスライドバーがあり、左右にスライドさせることでON/OFFの切り替えができます難しい操作はなくカチッとスライドさせるだけなのでストレスフリーで切り替えが可能に。

また、高低差計測機能ではON/OFFを周りの人にしっかりと認識させられるのかも大切です。

オレンジマン

仮に使用不可の競技で使ってしまうとルール違反となり、ペナルティや失格になってしまいます。そういう意味でも同伴者へ高低差計測を使っていないことをアピールできる機能はとても重要です。

「Mini+R」ではスライドバーを右にスライドさせると機能がONになり、スライドバーの下に赤色の下地が現れる仕様。機能を使ってないことを同伴者へアピールでき、安心して使用できます。離れると下地の赤色が若干見づらいかもしれませんが、同伴者への配慮としては助かりますね。

ココをなんとかしてほしい…

「Mini+R」の一番の特徴でもある赤色表示ですが、やや発色が弱いです。発光型の赤色表示とは異なり、夕暮れや暗い場所での視認性が黒色表示と変わらなくなることがまれにあります。

オレンジマン

文字が発光するタイプの表示だとさらに使い勝手がいいと感じました。

また、最近のレーザー距離計は充電式のものが増えているなか「Mini+R」は乾電池になります。メーカー調べでは、乾電池一個で50ラウンド使えるとのことなので、多い人でも年に一回は交換の必要があります。多く使う人にとっては電池交換の手間が煩わしく感じるかもしれません。

「Mini+R」の詳しいレビューが知りたい方は下記記事もご覧ください!

小型・軽量の人気モデルに赤色表示をプラス
TecTecTec「Mini+R」

TecTecTec レーザー距離計
Mini+R

②【超小型で0.1秒を切る最速計測を実現】
EENOUR「U800」

EENOUR 「U800」

EENOUR(イーノウ)は、ポータブル電源やソーラーパネルなどを販売しているメーカーです。EENOURの距離計の特徴は、最小クラスのサイズと超高速で計測ができる点。現在は2商品あり、そのなかでも価格の安い「U800」を実際に使ったレビューをご紹介します。

EENOUR 「U800」

ライターによる総評

EENOUR 「U800」
メリット
  • レーザー距離計のなかでも最小クラスのサイズ感。ポケットに入れて、持ち運びながらのプレーでも違和感なく利用できます。
  • 計測速度がとても速く、計測自体がストレスフリーでとても快適。ここまで速いものはなかなかありません。
デメリット
  • 本体が小さすぎるため、男性や手の大きな方にはやや計測しにくい印象。計測ボタンの押し具合も硬めで、ブレにつながる可能性があります。
  • 滑り止めのラバー装飾などがないため、手が乾燥する季節などは滑りやすいかもしれません。

EENOUR「U800」の仕様

EENOUR 「U800」
商品名EENOUR 「U800」
サイズ33×55×94.5mm
重量128g
画面表示黒色
測定スピード0.06秒
測定精度±0.5y
ピンロックの有無有り
高低差計測の有無有り(切り替え可)
防水機能IP54
電源USB-タイプC充電
バイブレーションの有無有り

EENOUR「U800」のサイズ感と電源タイプ

本体サイズは33×55×94.5mm。レーザー距離計のなかでも最小クラスで、かなりコンパクトなサイズ感です。重量は128gととても軽量。

オレンジマン

ポケットに入れて、持ち運びながらのプレーでも違和感なく利用できました。

電源は「USB-タイプC」による充電式。電池交換の必要がないことに加えて、モバイルバッテリーや車などでも充電が可能です。

EENOUR「U800」の計測のしやすさ

本体サイズがとてもコンパクトなことは持ち運びの観点から見てもメリットが多いです。しかし、計測のしやすさという意味では、小さければ小さいほうがいいという訳ではありません。

ジュニアゴルファーや手の小さい女性にとっては扱いやすいかもしれませんが、男性の手、または手の大きな方にとっては小さすぎる本体は持て余す感じがあり、計測ボタンも押しにくいと感じることがあります。計測のしやすさという観点から見ると、必ずしも小さいことはメリットになりません

また計測ボタンの押し具合がやや硬いので、強く押す必要があり、押すと同時に若干の縦ブレが起こります

オレンジマン

近距離では問題ないですが、150yを超える長距離ではターゲットを外してしまうことも考えられるので注意が必要です。

EENOUR「U800」のディスプレイ・視認性

EENOUR 「U800」

「U800」のディスプレイは一般的な黒色表示です。レンズの透明度はとてもクリアで、裸眼で見る色合いとよく似た見やすいレンズでした。

表示される数字はターゲットマークの下に大きく表示されるので見やすいです。高低差を加味した計測も可能で、その際の表示がメインの大きな数字の下に、打ち上げなら+◯◯、打ち下ろしなら−◯◯と表示。さらにその右には直線距離が表示されています。高低差と直線距離の情報の表示は小さいため、やや見づらく感じました。

EENOUR「U800」のピンロック・計測速度と精度

「U800」にはピンロックの機能があり、計測ボタンを押しながら本体を左右に動かすことでピンフラッグを捉えてくれます。この機能の感度がとてもよく、素早くピンフラッグを捉えてくれるのはとても助かります。

さらに200yを超えるような長距離でも正確に捉えられる感度は素晴らしいですね。計測完了時はバイブレーションでお知らせしてくれます。

計測精度もとても高く、高級レーザー距離計とほぼ変わらない結果でした。ただ、繰り返し計測する精度はやや落ちる結果に……。同じ場所からの計り直しで1〜1.5yズレることもありました。誤差範囲といえばそうなりますが、ちょっと気になる点ではありますね。

一番の特徴とも言えるのが計測速度です。正直に言ってめちゃくちゃ速いです!メーカー公表値で0.06秒となっていますが、それも納得の速さです。

オレンジマン

業界最速クラスといえる速さなので、計測自体がストレスフリーでとても快適。ここまで速いものはなかなかありません。

EENOUR「U800」の高低差のON/OFF機能と操作性

EENOUR 「U800」

「U800」では計測ボタンの横にモードボタンがあり、ここで高低差のON/OFFの切り替えが可能。ディスプレイの表示が変わるのでわかりやすく、ボタン一つで操作できるのでストレスなく切り替えられます

高低差計測機能のON/OFFの状態は、本体側面のLEDでお知らせ。緑に点灯している状態が直線距離計測モードです。LEDが消えている状態が高低差計測モードになっています。同伴者も確認しやすいように本体両サイドにLEDがついているのはありがたいですね。

EENOUR「U800」のココをなんとかしてほしい…

本体は高級感を感じる仕上がりですが、滑り止めのラバー装飾などがなく、手が乾燥する季節などは滑りやすいかもしれません

黒色表示も赤色表示に比べると、視認性は落ちます。ですが、EENOURには「U800」の上位モデルとして「U1000PRO」があり、赤色と緑色の二色表示のものがあります。

オレンジマン

視認性を重視する方は迷わずEENOURの「U1000PRO」をオススメします。

③【最低限の性能が備わった高コスパ距離計】
Pin-Eagle「ピンイーグル」

Pin-Eagle(ピンイーグル)はゴルフ用距離計を開発・販売する国内メーカーです。コスパの良さが魅力ですが、実際の使用感はどうなのか、詳しく見ていきます。

ライターによる総評

Pin-Eagle「ピンイーグル」
メリット
  • グリップしやすい形状で、安定して計測できます。レンズと目の距離の設計が良く、目を近づけすぎずに覗けるのもポイントです。
  • ピンロック機能があり、ピンフラッグをしっかり捉えてくれるので安心して計測ができます。また、計測精度もとても高いです。
デメリット
  • 計測速度はそれほど速くなく、やや物足りなさを感じます。
  • 高低差計測機能のON/OFFの状態を自分以外に知らせるつくりになっていません。競技などに参加する際、同伴競技者にモードの不使用をアピールできない点には注意が必要です。

「ピンイーグル」の仕様

Pin-Eagle「ピンイーグル」
商品名Pin-Eagle「ピンイーグル」
サイズ45×77×125mm
重量178g
画面表示黒色
測定スピード0.5秒
測定精度
ピンロックの有無有り
高低差計測の有無有り(切り替え可)
防水機能IPX5
電源電池式(CR2)
バイブレーションの有無有り

「ピンイーグル」のサイズ感と電源タイプ

本体サイズは45×77×125mm。レーザー距離計としては一般的な大きさで、流行りのコンパクトサイズとは言えません。ですが、小さいものが必ず正解というわけではないので、人によっては持ちやすく感じることもあるサイズ感ですね。重量は178gで本体サイズの割には軽いかなと思います。ラウンド中にポケットに入れて、持ち運びながらのプレーは厳しいサイズです。

電源は乾電池式(CR2)。電池式は、電池残量がなくなると交換が必要になります。最低でも一つは予備を持ち歩いていたほうがいいと思います。

「ピンイーグル」の計測のしやすさ

本体にはラバーの滑り止めのほかグリップしやすい形状になっているので、計測はしやすいです。また、計測ボタンはポチッとした感触があり、押し具合も軽くて、ブレることなく安定して計測できます。

ほかにも、レンズと目の距離の設計が良く、目を近づけすぎることなく覗けるのがメリット。

オレンジマン

物理的にレンズと目が離れてしまうメガネやサングラスをかける方にもよさそうだと感じました。

「ピンイーグル」のディスプレイ・視認性

Pin-Eagle「ピンイーグル」

「ピンイーグル」のディスプレイは一般的な黒色表示です。同じ黒色でも発色の良いものと比べると若干ですが黒色の発色が薄く感じました。

レンズはやや黄色味がかっている色合いですが、見づらいと感じるほどではありません。

計測後に表示される数字はターゲットマークの右下に直線距離が表示されます。メインの数字なのでもう少し大きく表示してくれると見やすいと感じました

また、高低差を加味した計測も可能で、その際の表示がターゲットマークの上に表示されます。

オレンジマン

打ち上げや打ち下ろしの表示はなく、高低差を加味した数字のみが表示される仕様。”◯◯y”とyの表記があればよりわかりやすいですね。

「ピンイーグル」のピンロック・計測速度と精度

「ピンイーグル」にはピンロックの機能があり、ピンフラッグをしっかり捉えてくれるので安心して計測ができます。計測時はバイブレーションで計測完了をお知らせしてくれる機能も搭載。

計測精度はとても高く、他社ハイエンドモデルと比較しても100y以内の計測はほぼ同じ数値で、ズレても0.◯yほど。ただ、200yを超えてくると1〜2y以内でのズレは起こりました。とはいえ誤差範囲だと思います。

レーザー距離計にとってとても重要な計測速度。「ピンイーグル」は残念ながら計測速度は速くありませんメーカー公表値は0.5秒ですが、最近では0.1秒を切るものもあるので、やはり物足りなさを感じます。

オレンジマン

実際に計測してみても、計測ボタンを押して一瞬ラグ(0.5秒)があり距離が表示されます。速いものだと押した瞬間に表示されるので、どうしても遅く感じてしまいますね。

「ピンイーグル」の高低差のON/OFF機能と操作性

「ピンイーグル」は計測ボタンの横にモードボタンがあり、一度押すことで高低差のON/OFFの切り替えができます。ディスプレイの表示も変わるのでわかりやすいと思います。ボタン一つの操作なのでストレスなく切り替えができました。

高低差計測機能のON/OFFの状態を確認するにはレンズを覗く必要があります。つまり本体外側には確認できるランプやギミックはなく、自分以外の人に知らせることができません

プライベートのゴルフでは問題ありませんが、競技などへ参加する際は高低差計測モードは使用不可になることがほとんど。モードをOFFにしていても同伴競技者へのモード不使用のアピールができないのはデメリットに感じます。

「ピンイーグル」のココをなんとかしてほしい…

価格を考えると高機能で高コスパであることはわかりますが、本体の質感が安っぽく見えてしまいます。

オレンジマン

リーズナブルでも質感の高いものはあるので、質感へのこだわりも欲しいですね。

専用のケースも付属していますが、少し頼りない印象。精密機器でもあるレーザー距離計のケースは頑丈であってほしいところです。

また電源は乾電池式になっていますが、電池カバーがとても開けづらく、交換する際に大変だと感じました。

④【最速クラスの高速計測ができる一台】
NINJOR GOLF「NJ007」

NINJOR GOLF「NJ007」

あまり聞きなれない名前ですが、NINJOR GOLFはゴルフ用のレーザー距離計を取り扱う国内メーカーです。売れ筋モデルの「NJ007」を実際に使用したレビューをご紹介します。

NINJOR GOLF「NJ007」

ライターによる総評

NINJOR GOLF「NJ007」
メリット
  • 他社ハイエンドモデルと比較しても遜色ない計測スピード。ストレスなく計測できます。
  • 高低差のON/OFFの状態をサイドの三角LEDで確認できます。発色良く点灯する緑のLEDで同伴者が離れていても確認しやすく安心です。
デメリット
  • レンズを覗くところからレンズまでが少し離れており、メガネやサングラスをかけている方には見づらいかもしれません。
  • 2万円を切る価格なので仕方がないかもしれませんが、やや安っぽい見た目が残念。

NINJOR GOLF「NJ007」の仕様

NINJOR GOLF「NJ007」
商品名NINJOR GOLF「NJ007」
サイズ40×72×105mm
重量178g
画面表示黒色
測定スピード0.12~0.15秒
測定精度±0.5y
ピンロックの有無有り
高低差計測の有無有り(切り替え可)
防水機能IP54
電源USB-タイプC充電
バイブレーションの有無有り

NINJOR GOLF「NJ007」のサイズ感と電源タイプ

本体サイズは40×72×105mm。レーザー距離計の最大クラスよりは一回りコンパクトなサイズ感で、計測時は持ちやすく感じました。最近主流のコンパクトサイズではなく、専用のケースに収納しながら持ち歩くラウンドになると思います。重量は178gで本体サイズの割には軽いかなと思います。

電源は「USB-タイプC」による充電式。電池交換の必要がないことに加え、モバイルバッテリーや車などでも充電可能です。

NINJOR GOLF「NJ007」の計測のしやすさ

本体の大部分がラバー素材なので手が滑ることなく安定して計測できます。

オレンジマン

計測ボタンはポチッとした感触がありますが、押し具合はやや固いので、200yを超えるような距離は片手で計測するよりも両手を使ったほうが安定して計測できます。

レンズを覗くところからレンズまでが少し離れており、しっかりと目を近づけないとディスプレイを確認できません。メガネやサングラスをかける方は見づらいと感じるでしょう。まつ毛などのメイクをされている方は、覗き込む際に触れてしまうことがあるので注意が必要です。

NINJOR GOLF「NJ007」のディスプレイ・視認性

NINJOR GOLF「NJ007」

「NJ007」のディスプレイは一般的な黒色表示。発色の良い黒色なのでとても見やすいですね。レンズの透明度も高く、裸眼で見る鮮明な色合いに近いです。

計測後は、ターゲットマークの上に直線距離が表示され、数字も大きいので確認しやすくなっています

高低差を加味した計測も可能で、その際の表示は直線距離は変わらず、ターゲットマークの下に高低差を加味した数字が表示されます。

オレンジマン

ラウンドでは、こちらの数字をメインに知りたい方が多いはずなので、もう少し大きく表示されるといいなと感じました。

その下には、高低差の角度も表示されるので、「この見た目でこの角度」と自分の感覚を養うこともできそうです。

NINJOR GOLF「NJ007」のピンロック・計測速度と精度

「NJ007」にはピンロックの機能があり、ピンフラッグをしっかり捉えてくれるので安心して計測ができます。計測時はバイブレーションで計測完了をお知らせしてくれますよ。

計測精度はとても高く、他社ハイエンドモデルと比較しても大きなズレが出ることなく計測できました。また、ピンロックの計測方法は計測ボタンを長押しし、照準を合わせることでピンフラッグの後ろにある木々などの距離は切り捨てて、もっとも近いもの(ピノフラッグ)のみを計測してくれます。

ただ少し気になるのは、その際の繰り返し計測時のズレです。一度測ると150yと表示され、再度測ると152yと表示されることがありました

オレンジマン

毎回あるわけではなく、誤差範囲ではあると思うのですが、クラブ選びを迷う原因になるかと思います。

「NJ007」の計測速度はとても速く快適でした。他社ハイエンドモデルと比較しても遜色ない速さでストレスフリーの計測が可能。まれに繰り返し計測がズレることはあっても、この計測の速さは魅力的ですね。

NINJOR GOLF「NJ007」の高低差のON/OFF機能と操作性

NINJOR GOLF「NJ007」

「NJ007」では覗き込むレンズの下にスライド式のスイッチがあります。これを左右にスライドさせることで、高低差のON/OFFの切り替えが可能。

オレンジマン

ディスプレイの表示も変わり、わかりやすいですね。

「NJ007」には高低差計測機能のON/OFFの状態を本体サイドにある三角のLEDで確認することができます。緑色に点灯している時が高低差機能がONの状態で、直線距離モードの時は点灯せずそのままの状態になります。

緑のLEDも大きくて、発色よく点灯しているので同伴者が離れていても確認できるのは安心です競技などでは高低差モードを使用できないのが一般的なので、同伴者へのアピールもしっかりできるのはありがたいですね。

NINJOR GOLF「NJ007」のココをなんとかしてほしい…

ここまで速い計測機能ながら2万円を切る価格なので仕方がないかもしれませんが、本体は安っぽさを感じます。プラスチック感丸出しなのでチープに見えてしまうのが残念

また付属の専用ケースも少し頼りない印象です。精密機器でもあるレーザー距離計のケースであれば頑丈であってほしいところ。

⑤【高速計測と見やすい赤色表示が魅力】
Danact「ダナクト」

Danact「ダナクト」

Danact(ダナクト)はレーザー距離計や練習器具などを販売する日本のメーカーです。現在ではレーザー距離計のラインナップは一つのみで、今回ご紹介するモデルになります。

ちょっと珍しい機能を搭載しており、高い評価で人気のある機種なので、そのあたりも含めてじっくりレビューしてみました。

Danact「ダナクト」

ライターによる総評

Danact「ダナクト」
メリット
  • 表示カラーは黒色と赤色の切り替えが可能。環境や好みに合わせて変更できます。
  • 計測速度はとても速く、レーザー距離計のなかでも最速クラス。計測ボタンを押した瞬間に計測完了のバイブレーションが鳴ります。
デメリット
  • 最近主流のコンパクトサイズではなく、ポケットに入れてのラウンドには不向きです。
  • 「MicroUSB」による充電式が採用されていますが、互換性の高いUSB-タイプCだとより使い勝手がいいと感じました。

「ダナクト」の仕様

Danact「ダナクト」
商品名Danact「ダナクト」
サイズ40×73×114mm
重量175g
画面表示赤色 /黒色
測定スピード0.1~0.5秒
測定精度±1y
ピンロックの有無有り
高低差計測の有無有り(切り替え可)
防水機能IP54
電源micro USB充電
バイブレーションの有無有り

「ダナクト」のサイズ感と電源タイプ

本体サイズは40×73×114mm。平均的なサイズで、重量175gとサイズの割に軽い印象でした。

本体形状も一般的なレーザー距離計で、握りやすく計測しやすい仕様。最小クラスのサイズではないので専用のケースに入れて持ち運ぶことになると思います。ポケットにも入らなくはないですが、違和感を感じながらのプレーになると思いますので、あまりオススメはできません

電源は「MicroUSB」による充電式。電池交換の必要がないことに加えて、モバイルバッテリーや車などでも充電可能です。

「ダナクト」の計測のしやすさ

大きさ的にも握りやすいですし、全体的にラバーが使用されているので滑ることなく計測ができます。

ボタンの押し具合は、やや硬めではありますが長距離計測時にターゲットマークが外れてしまうほどブレることはありませんでした

オレンジマン

「ダナクト」にはピンロック機能が搭載されているので、手ブレ補正機能がなくても瞬時に計測することが可能です。

「ダナクト」のディスプレイ・視認性

Danact「ダナクト」

「ダナクト」の表示カラーは黒色と赤色の二色で選択できるようになっており、色を切り替えて使用できます

オレンジマン

黒色のほうが見やすい状況は少ないですが、環境や好みに合わせて変更できる面白い機能。切り替えの際の操作はサイドボタンを一度押すだけと、とても簡単です。

メインで使うのは赤色表示だと思いますが、やや発光が弱いので、もうすこし強めに発光してくれると視認性は高くなるかと思います。それでも夕方などの暗がりでは、黒色と比べて明らかに視認性は高くなるので安心して使えます。レンズの透明度は非常に高く、とてもクリアではっきりと見えました。

「ダナクト」の表示項目は、ターゲットマークの上に大きく表示されているのが直線距離、ターゲットマークの下に小さく高低差を加味した距離が表示され、その下には角度が〇〇°と表示されます。

メインで知りたい距離は高低差を加味した距離なので、こちらの数字を大きく表示してくれるとさらに使い勝手は向上するでしょう。

「ダナクト」のピンロック・計測速度と精度

「ダナクト」にはピンロックの機能があり、計測ボタンを押し続けると、もっとも近いもの(ピンフラッグ)を捉えてロックします。その際はバイブレーションで計測完了をお知らせしてくれるので、確実にピンフラッグを計測できたことがわかります。

計測精度もとても高く、価格が倍以上するような機種と比べても1y以内の誤差程度の違いでした。さらに、計測速度はとても速く、計測ボタンを押した瞬間に計測完了のバイブレーションが鳴ります

オレンジマン

この速さはレーザー距離計のなかで最速クラスの計測速度といえるでしょう。

高低差のON/OFF機能と操作性

Danact「ダナクト」

「ダナクト」は側面にスイッチがあり、高低差計測機能のON/OFFの切り替えができます。

気になるのはスイッチが小さいことぐらいで、難しい操作はなく切り替えが可能

また、高低差計測機能がONのときにスイッチの下にあるLEDランプが赤く点灯し、OFFの状態では消灯されるので、競技などで同伴者へのアピールもしっかりとできますね。

「ダナクト」のココをなんとかしてほしい…

ゴルフ用距離計に限らず、スマホをはじめさまざまなガジェットを充電をする際にUSB-タイプCが採用されていますが、「ダナクト」ではMicro USBが採用されています。

オレンジマン

互換性の多いUSB-タイプCだとより使い勝手がいいと感じました。

「ダナクト」をより詳しく知りたい方は、TecTecTec「ULT-S PRO」と比較した下記記事もご覧ください!

その他レーザー距離計のおすすめ記事はこちら

【特徴や使い勝手を正直に検証!】
おすすめ人気のGPS距離計・腕時計5選

GPS距離計5選のレビューをご紹介します。最近よく目にする商品や、ネット販売などで上位にランクインしているものを厳選し、特徴や使い勝手を検証しました。ラウンドでの使用感や改善してほしい点など、使ってみた感想を深堀りしていますのでGPS距離計選びで迷っている方は参考にしてくださいね。

GPS距離計の検証チェックポイントは下記5項目です。

GPS距離計の検証5項目
  • サイズ感・着け心地
  • ディスプレイ・視認性
  • 操作性
  • 計測精度
  • その他の機能

それでは実際にラウンドで使用した正直なレビューをご覧ください。

レビューしたGPS距離計はこちら!

  • TecTecTec「ULT-G Ultra Light」
  • ガーミン 「S42」
  • ショットナビ「W1 Evolve」
  • イーグルビジョン「Watch6」
  • グリーンオン「GN101」

①【腰につけるGPS距離計】
TecTecTec「ULT-G Ultra Light」

TecTecTec「ULT-G Ultra Light」

TecTecTec「ULT-G Ultra Light」は、”腕ではなく腰につけるGPS距離計”として発売されたモデル

TecTecTecといえば、主にレーザー距離計をメインに扱っていますが、満を持してGPS距離計も発売。今回ご紹介する「ULT-G Ultra Light」は定番の腕時計型ではなく、腰ベルトに装着する点が特徴。実際に使用して感じたことをお伝えします。

TecTecTec「ULT-G Ultra Light」
メリット
  • 腰ベルト装着が基本ですが、クリップが付けばどこにでも装着できます。スイングの邪魔にならず、ウェアとの兼ね合いなど調整しながら利用できるのが腕時計型にはない魅力です。
  • 大まかなグリーン形状も表示でき、初見のコースでもイメージがしやすいのは助かります。
デメリット
  • 構造上、ディスプレイを見るのに毎回覗き込まないと数字が確認できないところは人によって使いづらく感じることもあるでしょう。
  • 高低差計測できないのが残念。より正確に知りたい場合は、レーザー距離計と併せて使用するのもいいかもしれません。

「ULT-G Ultra Light」の仕様

TecTecTec「ULT-G Ultra Light」
商品名TecTecTec「ULT-G Ultra Light」
収録コース・国内2,169コース(A.Bグリーン対応)
・海外38,000コース以上
サイズ13×45×47mm
重量31g
タッチパネルの有無無し
カラー表示の有無無し
防水性IPX7
測位方式(GPS)表記なし
稼働時間表記なし

「ULT-G Ultra Light」のサイズ感・着け心地

本体サイズは厚み13×幅45×高さ47mmで、ベルト装着用のクリップを合わせると厚みは約20mmになります。重量は31gと超軽量!

オレンジマン

実際に腰に装着してみても、まったく付けていることを感じさせません。厚みも薄いのでベルトから飛び出ることもなく、ストレスフリーで使えますよ。

ある程度好きな場所に装着できるので、スイングする際に邪魔になることもなく、ウェアとの兼ね合いも調整しながらの利用が可能。腕周りに何もつけたくない方には最適で、腕時計型にはない利便性といえるでしょう

また、腰ベルトに装着することが基本ですが、本体のクリップを取り付けられる場所ならどこでも装着できる点も魅力。よく持ち歩くカートバッグなどに取り付けてもいいですよね。

ディスプレイ・視認性

TecTecTec「ULT-G Ultra Light」

ディスプレイは黒色表示で、真ん中に大きくグリーンセンターまでの距離が表示される仕様。フロント、バックの距離はセンター表示の下に示されます。

オレンジマン

視認性はよくあるデジタル表示の時計と同じ見え方ですが、メインのグリーンセンターまでの距離は大きく表示されるので見づらくありません。

また、表示できるのはグリーンまでの距離だけでなく、ハザードまでの距離も表示させることが可能。画像のように「LFB 119」はライトフェアウェイバンカーまで119yということになります。

さらに、大まかなグリーン形状も表示できるので初見のコースでもイメージがしやすいのは助かりますね。

「ULT-G Ultra Light」の操作性

操作はすべて5つのサイドボタンで行います。ボタンの内訳は、コース検索、メニュー、上下選択、決定の5つ。

基本的に距離を測るだけなので、いろいろな機能があるわけでもなく操作は難しくありません

ラウンド中に行う操作は、グリーンまでの距離表示から、グリーン形状、ハザードまでの距離を切り替えるくらいなのでとてもシンプルで使いやすいです。

ボタンの押し具合は、ポチッポチッとした感触はないものの固いわけでもなく強く押す必要はありません。

オレンジマン

腰ベルトに装着することで、何かが干渉してボタンを押してしまうような誤操作も限りなく少ないと感じました。

「ULT-G Ultra Light」の計測精度

ほかのGPS距離計のように搭載されているGPSが明記されていないので詳しくはわかりませんが、今回のラウンドではレーザー距離計と共に計測しても大きな差はなく、±3y以内に収まっていました。十分に信頼できる計測結果ではないでしょうか。

「ULT-G Ultra Light」のその他の機能

基本的に腰ベルトに装着して使用するので、画面表示の上下を反転させて表示することができます。仮にトートバッグやベルト以外に装着することも想定されるので、シチュエーションに合わせて上下反転できるのは助かりますね

また、専用のスマホアプリがあり、連動させれば最新のコース情報にアップデートすることが可能。「ULT-G Ultra Light」だけにあるような特別な機能はありませんが、コンパクトな本体と超軽量なところが一番の特徴といえますね。

「ULT-G Ultra Light」のココをなんとかしてほしい…

GPS距離計は高低差を計測できるモデルが少ないのが現状で「ULT-G Ultra Light」も例外ではなく計測ができません

オレンジマン

より正確に知りたい場合は、レーザー距離計と併せて使用するのもいいかもしれませんね。

腰ベルトに装着することでスイングの邪魔にならないなどのメリットはありますが、ディスプレイを見るのに毎回覗き込むようにするか、本体を手で起こすようにして確認しないと数字が確認できないところは人によって使いづらく感じることも……。構造上の問題になりますが、パッとみて距離を確認できれば、さらに利便性は向上するでしょう。

「ULT-G Ultra Light」の詳しいレビューが知りたい方は下記記事もご覧ください!

【腰につけるGPS距離計】
TecTecTec「ULT-G Ultra Light」

TecTecTec GPS距離計 ULT-G Ultra Light
TecTecTec/テックテックテック
ゴルフGPS ULT-G Ultra Light(ウルトラ・ライト)

ーベルトに簡単装着できるGPS距離計ー

ベルトにつけて持ち運びする斬新なアイデアで常識を覆すストレスフリーを実現。腕に何かをつけるとプレーの邪魔に感じる方にもぴったりの商品です。

  • クリップ式でゴルフボールより軽いので、持ち運びも楽々
  • 日本のコースだけでなく、海外のコースも登録されており世界中で使える!
  • コースに到着したら「検索ボタン」を押してコースを選んでさぁプレー開始!

専用の携帯アプリと連動すればコース情報も更新できます!まずはGPS距離計で手軽に距離計測をしたい人にオススメです。

「ULT-G Ultra Light」を購入したお客様の声

精度高く、グリーンエッジ、奥までの距離参考になります。また携帯用コンパクトでかさばりません。距離計測器はプレーの妨げになりイライラします。これで充分です。 

ユピテルの携帯ナビを使用していました。 ポケットからの出し入れが面倒でしたので、ウオッチ型を検討していましたが、こちらのタイプが使い勝手が良さそうで購入しました。ラウンドで一度使用しましたが、まずまずです。 情報量は前の物より劣りますがシンプルで自分の感覚では十分だと思います。 文字は大きくて見やすいです。念の為紛失防止のものを100均で後付けしました。 

アップルウォッチをプレイ中につけてるので腕時計型はつけたくなかったので、これなら小さくて邪魔にならないからいいです

②【軽量かつ高機能で満足できる一本】
ガーミン 「S42」

ガーミン 「S42」

ガーミンのGPS距離計にはハイエンドモデルの「S62」と「S70」があり、今回ご紹介する「S42」は腕時計型のミドルレンジのモデル。ミドルレンジですが、十分な機能とシンプルなデザインが人気です。

ガーミン 「S42」

ライターによる総評

ガーミン 「S42」
メリット
  • 厚みが11.2mmととても薄く軽量で、スイング中の違和感はまったく感じません。とても快適な着け心地でした。
  • スマホの専用アプリを使うことで、ショットデータなどを記録してくれます。また、スコア入力もできラウンド分析できるのが便利です。
デメリット
  • コースレイアウトが見れないのは残念。
  • GPS距離計の高低差表示はスタンダードではないものの、高低差表示がないのはやはり不便に感じました。

ガーミン 「S42」の仕様

ガーミン 「S42」
商品名ガーミン 「S42」
収録コース全世界42,000コース以上
サイズ直径1.2インチ
重量43g
タッチパネルの有無有り
カラー表示の有無有り
防水性5ATM
測位方式(GPS)みちびきL1S信号対応 
稼働時間・ゴルフモード 約15時間
・スマートウォッチモード 約10日間

ガーミン 「S42」のサイズ感・着け心地

直径が1.2インチ(約3センチ)で大きすぎず小さすぎずの絶妙なサイズ感。個人的にも理想のサイズだと思います。それ以上に厚みが11.2mmと、とても薄いのが特徴で重量も43gと、腕時計型のGPS距離計としては最軽量クラス

オレンジマン

これだけ薄くて軽いと、スイング中の違和感はまったく感じず、とても快適な着け心地でした。

ガーミン 「S42」のディスプレイ・視認性

ガーミン 「S42」

ディスプレイはフルカラー表示でとても見やすく、高解像度で鮮明に表示されます。腕時計型のGPS距離計の中には太陽光の下や曇りだと見えにくくなる機種はたくさんあるので「S42」の綺麗さには驚かされます。

また、メイン表示されているのは実際のグリーン形状(上空から見た)とフロント、センター、バックまでの距離。
画面を切り替えると、ハザードやレイアップ情報を知ることも可能です。無駄な情報が表示されていないのでとてもシンプルで迷うことなく見やすい印象でした。

ガーミン 「S42」の操作性

画面表示に無駄な情報がなく、洗練されたデザインにタッチパネルを採用しているので、より直感的に操作できます

オレンジマン

画面上に表示される項目をタップするだけですし、タッチパネルの感度がとても高いのでストレスフリーでした。

ボタンやメニューが多すぎるものは慣れるのに時間がかかり、敬遠されがちですが、この「S42」はスマホを使う方なら違和感なく操作できるレベルです。

ガーミン 「S42」の計測精度

GPS距離計の弱点の一つとして、実際のピンポジションでの計測ができないことが挙げられます。ほとんどのGPS距離計はグリーンのフロント、センター、バックの3種類ですが、「S42」は画面を切り替えることでグリーン形状を表示できます

タッチパネルの操作で任意の場所にピンフラッグを動かすことが可能。カートにある実際のピンポジションを確認して、近い場所にドラッグすればより正確な計測ができます。

精度面ではレーザー距離計のほうが優れているのは間違いありません。レーザー距離計との差はどれくらいあるのか数か所で調べたところ、最大で3yのズレがありました。搭載しているGPSは「みちびきL1S」という誤差の少ないGPSのため、おおむね正確に測れており、一昔前のGPS距離計からの進化を感じました。

ガーミン 「S42」のその他の機能

プラスαで「S42」の優れた機能を紹介します。魅力的なのは、ラウンド分析ができる点スマホのガーミンゴルフアプリを使うことで、ショットデータなどを記録してくれます。ラウンド後に確認して、次の課題を見つけたり、予習復習ができたりするのはありがたいですね。

また、スコア入力もできるのでスコアカードを書く手間も省けます。ホールアウトをして、次のホールに向かう途中に端末がブーッと振動し、スコア入力画面が自動で表示される仕様。タップしてスコアを打つだけのかなり便利な機能です。

オレンジマン

さらにスマホと連携させれば、LINEや着信の通知、アラートも確認でき、日常的にスマートウォッチとして使えるのもメリットですね。

ガーミン 「S42」のココをなんとかしてほしい…

ここまで「S42」の優れた部分のレビューをしてきましたが、デメリットに感じた部分もご紹介します。

表示もシンプルで使い勝手もいいのですが、コースレイアウトが見れないのは残念なポイント。さらに高低差表示が無いところも不便に感じました。

オレンジマン

GPS距離計の高低差表示はまだまだスタンダードではありませんが、なかには搭載された機種も当然あります。やはりより細かく距離を知りたいなら、高低差表示は必要な機能です。

ただ、ガーミンに関して言えば「S42」より上位モデルの「S62」や「S70」にはこれらの機能が搭載されているので、必須機能と感じる方はそちらを検討するとよいでしょう。

③【あらゆる情報を網羅した納得の一本】
ショットナビ「W1 Evolve」

ショットナビ「W1 Evolve」

GPS距離計の元祖ともいえるショットナビ。国内のゴルフ場を100%網羅した腕時計型のGPS距離計です。これまでの実績から常にアップデートを繰り返し完成形に近づいた「W1 Evolve」の特徴や実際の使い心地をご紹介します。

ショットナビ「W1 Evolve」

ライターによる総評

ショットナビ「W1 Evolve」
メリット
  • 視認性の高いフルカラーディスプレイで、コースレイアウトも表示されます。初めて行くコースでも安心です。
  • 高低差を加味した距離を測れるため、より高い精度での計測ができます。
デメリット
  • 大型のディスプレイのため、厚みも重さもやや気になります。スイング中に邪魔に感じる方もいるでしょう。
  • 機能が多いだけに、直感的に操作できるタッチパネルだとなお良かったです。

ショットナビ「W1 Evolve」の仕様

ショットナビ「W1 Evolve」
商品名ショットナビ「W1 Evolve」
収録コース・全世界59,000コース以上(世界122の国と地域)
・国内100%対応 :5,409コース(2,000ヤード以上のコースを有するゴルフ場を対象)
サイズ直径47.5・厚さ16.2mm (ベルト除く)
重量74g
タッチパネルの有無無し
カラー表示の有無有り
防水性IPX7 / 3ATM
測位方式(GPS)みちびきL1S信号対応
稼働時間・時計モード 最大30日
・GPSナビ使用 10時間

ショットナビ「W1 Evolve」のサイズ感・着け心地

直径が47.5mmと大型のディスプレイが搭載されており、厚みは16.2mm。

オレンジマン

ディスプレイが大きいので仕方ないのかもしれませんが厚みもあることで、なかなかの大きさであることは間違いないですね。重量的にも74gとけっこう重め。

イメージ的には大きめのGショックを着けている感覚に近いと思います。男性でもそう感じるので、女性には大きすぎて向かないかもしれません人によってはスイング中に邪魔に感じることもあるでしょう。

ショットナビ「W1 Evolve」のディスプレイ・視認性

ショットナビ「W1 Evolve」

ディスプレイはフルカラー表示でコースレイアウトも表示されます。太陽光の下でも暗くなることはなく、非常に視認性の高いディスプレイ

表示項目はシンプルビューで右側にコースレイアウト、左側にグリーンフロント、センター、バックまでの3種類の距離が表示されています。

オレンジマン

やはりコースレイアウトが表示されるのはかなり便利な機能だと思います。初めて行くコースで、打ってから行ってみたらこんなところにバンカーがあった!なんてことも避けることができます。

ハザードビューや推奨距離といった表示方法に変更することも可能で、あらかじめ設定しておけばグリーンに近づくと自動でグリーンメインのグリーンビューに切り替わります。これもまた便利な機能です。

ショットナビ「W1 Evolve」の操作性

操作はすべてサイドボタンで行います。サイドボタンはバックライトボタンも含めて5個ついているので、機能が多いだけに正直言って覚えるのが大変に思うことも…。これだけの高性能であれば、できればタッチパネルにしてほしかったですね。もしくはボタンを減らして片側だけにしてほしいところです。

とはいえ、そこまでの複雑な操作が必要なわけではありませんが、やはり直感的に操作ができるタッチパネルと比べると操作性は劣ると感じました。

ショットナビ「W1 Evolve」の計測精度

計測精度はとても高いです。GPS距離計で使われる「みちびきL1S」というGPSを搭載しており正確に計測することが可能。

オレンジマン

レーザー距離計との比較でも±3y以内に収まっていたので十分信頼できるレベルでしょう。

ただ、ピンポジションの変更はできないので、さらに正確に知りたいとなると、やはりフロントやセンターまで距離も見て、実際のピンポジションと照らし合わせる必要があるので注意が必要です。

メリットとして「W1 Evolve」は高低差を加味した距離を測ることができるので、より精度は高まります。競技でも安心して使えるように、ON/OFFの切り替えができるのも助かるところ。

ショットナビ「W1 Evolve」のその他の機能

フェアウェイナビという機能があり、これもとても助かる機能です。ラウンドをしていれば球が左右に曲ってコースを飛び出してしまう(OBではなく隣接するコースとの間の場所)こともありますよね?

そうなると、優先するのはまずはボールをコースに戻すことです。ですが一般的なGPS距離計ではその場所からグリーンまでの距離が理解できるだけで、どこにレイアップしていいのかがわかりません。ましてやグリーン方向には高い木々があることがほとんど。

「W1 Evolve」ではそんなときにフェアウェイにボールをレイアップするための距離を教えてくれますさらにそのレイアップ後の場所からグリーンまでの距離も教えてくれるので、迷わずプレーすることが可能です。

ショットナビ「W1 Evolve」のココをなんとかしてほしい…

オレンジマン

サイズが大きくてゴツい点は改善してほしいところのひとつ。直径の大きさはともかく、もう少し厚みが薄くできるとウェアの袖との収まりもいいように思います

また、操作がボタン方式というのも残念な点。これだけの情報が表示できるほか、ディスプレイも見やすく綺麗なので、タッチパネルなら使い勝手も向上すると感じました。

④【シンプルで軽量なスッキリした一本】
イーグルビジョン「Watch6」

イーグルビジョン「Watch6」

イーグルビジョンは、ゴルフ用GPSナビの中でも腕時計型や、PDA型(スマホ型)、音声案内型があり、製品の種類が多いメーカーです。そのなかでも2種類ある腕時計型のうち、エントリーモデルの「Watch6」を使用しました

イーグルビジョン「Watch6」

ライターによる総評

イーグルビジョン「Watch6」
メリット
  • 重量は40gとかなり軽量。厚みも薄く、快適な着け心地で違和感なくプレーできました。
  • 現在地からグリーンまでの高低差を計測でき、より正確に距離を知ることができます。
デメリット
  • ディスプレイはモノクロ表示。大きな数字で見づらさは感じませんが、暗い場所でも見やすいようバックライト機能などがあればいいなと感じました。
  • 高低差を測れるものの、表示させるのは高低差のみ。高低差を加味した打つべき距離は自分で計算しないといけないのがやや不便に感じます。

イーグルビジョン「Watch6」の仕様

イーグルビジョン「Watch6」
商品名イーグルビジョン「Watch6」
収録コース約2,300コース
サイズ13×37×46mm
重量40g
タッチパネルの有無無し
カラー表示の有無無し
防水性IPX7
測位方式(GPS)みちびきL1S信号対応
稼働時間・GPSモード約12時間
・時計モード約19日間

イーグルビジョン「Watch6」のサイズ感・着け心地

公式サイトでは、本体サイズは厚さ13×幅37×縦46mmとなっていますが、ディスプレイのサイズは幅21×縦23mmなのでやや小さく感じます。

オレンジマン

重量は40gとかなり軽量なので着け心地はとても良かったです。

また、ベルトの調整穴も13箇所あるので老若男女問わず快適に使えると思いました。やはり軽いというのはメリットが多く、スイングの邪魔にもなりません。さらに厚みも13mmと薄いのでウェアの袖への収まりもいいですね。とにかく腕時計を着けていることを意識しないでプレーできるのでとてもラクでした。

イーグルビジョン「Watch6」のディスプレイ・視認性

イーグルビジョン「Watch6」

ディスプレイはモノクロ表示になっており、よくあるデジタル腕時計と同じ印象です。ドット自体はそこまで細かくないので、やや角張った数字の表示。表示される数字はとても大きいので見づらいなどのストレスは感じませんでした

表示される情報は、1グリーンの場合は上下に距離が表示され、上にはグリーンセンターまでの距離、下にはグリーンフロントまでの距離が表示されます。2グリーンの場合は左右に

同じように表示されるので、ディスプレイには4種類の距離が表示される形になります。

そのほかにもバンカーや池などのハザードまでの距離を表示させることができ、事前にハザードを避けるマネジメントも可能です。

オレンジマン

視認性は特別よくも悪くもないのですが、日陰などの暗い場所では見えにくくなることもあり、バックライト機能などがあればいいなと感じました。

イーグルビジョン「Watch6」の操作性

操作はすべて3つのサイドボタンで行います。上下の選択と決定ボタンでの操作なので難しくはありません。

ちなみに、メニューなどから戻るボタンは電源ボタンになります。また、物理的にも本体からサイドボタンが飛び出ていないため装着感を損なうこともありませんし、スイング中にボタンを押してしまう心配もなさそうです。

また、ボタンを押した際の感触がポチッポチッとあるので、ちゃんと押している感覚がありストレスなく使えます

イーグルビジョン「Watch6」の計測精度

最近のGPS距離計では定番になりつつある精度の高い「みちびきL1S」というGPSを搭載しているので、精度面はまったく問題ありません。レーザー距離計との誤差も±3y以内でした。

「Watch6」単体ではピンポジションを知ることはできませんが、bluetoothでスマホアプリと連携させると自動的にピンポジションのデータを得ることが可能。

さらに現在地からグリーンまでの高低差を計測できるので、より正確に距離を知ることができますね

イーグルビジョン「Watch6」のその他の機能

「Watch6」にはオートディスタンス機能というものがあり、ショットを自動で検知し、ボールの場所まで行くとそのショットがどれだけの飛距離だったかを知ることができます

自分の番手がどれだけ飛ぶのかや、これぐらいのミスをするとどれだけ飛距離が落ちるのかを知ることができるので、自身のレベルアップにも繋がります

イーグルビジョン「Watch6」のココをなんとかしてほしい…

オレンジマン

先述したように「Watch6」では高低差を測ることができるのですが、表示させるのは高低差のみです

例えば、直線150yで5y打ち上げの状況として、画面に表示されるのは+5yのみ。できれば、155yと表示をしてもらいたいのですが「Watch6」では自分で計算する必要があります。わかりやすい計算ならいいですが、間違えやすい場合もあるので、高低差を加味した打つべき距離の表示ができるとより使い勝手はよくなると感じました。

⑤【必要な距離がわかればいい方向けのシンプルな一本】
グリーンオン「GN101」

グリーンオン「GN101」

グリーンオンは、レーザー距離計やGPS距離計などを扱うメーカーです。どれもお手頃な価格帯の商品が多いのが特徴。「GN101」はエントリーモデルで、多機能というよりはグリーンまでの距離表示に特化した商品です。

グリーンオン「GN101」

ライターによる総評

グリーンオン「GN101」
メリット
  • 重量は約42gととても軽量。厚さも11.8mmとかなり薄いので、スイングの邪魔にならずストレスフリーで使えます。
  • PAGEボタンで画面切り替えをしていくだけのシンプルな操作で使いやすいです。
デメリット
  • ボタンの押し具合が硬めで、押しやすい機種とは差を感じてしまいます。
  • 高低差の計測機能はなく、あくまでも直線距離の計測のみ。実際に打つべき距離は自分の感覚に委ねられるので、クラブ選びも難しくなります。

グリーンオン「GN101」の仕様

グリーンオン「GN101」
商品名グリーンオン「GN101」
収録コース・国内:99パーセント
・米国:約15,000コース
・海外:約800コース
サイズ11.8×62.7×40.8mm
重量約42g
タッチパネルの有無無し
カラー表示の有無有り
防水性3気圧防水
測位方式(GPS)みちびきL1S信号対応
稼働時間GPSモード最大14時間 

グリーンオン「GN101」のサイズ感・着け心地

本体サイズは厚さ11.8×縦62.7×幅40.8mmとなっていますが、ディスプレイのサイズは幅24×縦24mmなのでやや小さく感じます。重量は約42gと、とても軽量。厚さも11.8mmとかなり薄いので、スイングの邪魔にならずストレスフリーで使えると思います。

ベルトの調整穴は11箇所。男性には関係ないかもしれませんが、手首の細い女性やジュニアゴルファーの場合、一番小さなサイズで装着しても緩いと感じる可能性があります。

グリーンオン「GN101」のディスプレイ・視認性

グリーンオン「GN101」

ディスプレイはカラー表示になっているので、表示項目の区別がつきやすく、明るい場所でも視認性は高く感じます。反対に日陰や暗い場所では表示も暗くなり視認性が落ちるのは少し残念でした。

表示される情報は、1グリーンの場合は真ん中に大きくセンターまでの距離が表示され、2グリーンの場合は左右に分かれて距離が表示されます。

基本的にグリーンセンターまでの距離が表示されますが、ボタン一つでグリーンセンター、フロント、バックまでの3つを表示させることも可能。

ほかにも、プレー中のホールの打数や、現在のスコア、打ったクラブの飛距離なども表示されます。

オレンジマン

さらにボタンを押し進めると、バンカーや池などのハザードまでの距離、ドッグレッグの場合に曲がりはじめるフェアウェイの距離も表示してくれます。その際に絵と共に表示されるのでとてもわかりやすいですね。

次に進むとスコア入力画面になり、任意で打数とパット数の登録ができ、もう一度押すとメイン表示へと戻ります。

グリーンオン「GN101」の操作性

サイドボタンは左右合わせて5箇所あり、メニュー、PAGE、上下、OKボタンになっています。

基本的には、PAGEボタンで画面の切り替えをしていくだけなので、シンプルな操作で使いやすいですね。

ボタンの周り半周に壁があるので、スイング中の誤操作や、手首を曲げることでの誤操作を防止してくれます。ですが代わりにやや押しにくさを感じました。割と強めに押さないと反応しません。

オレンジマン

ボタンはポチッポチッとした感触がないため、動いているのかわかりづらいです。もう少し弱めに押せるか、ポチッとした感触があるといいと思いました。

グリーンオン「GN101」の計測精度

最近のGPS距離計では定番になりつつある、精度の高い「みちびきL1S」というGPSを使用しているので、精度面はまったく問題ありません。レーザー距離計との誤差も±3y以内なので安心です。「GN101」には高低差の計測機能がなく、あくまでも直線距離の計測のみになります

グリーンオン「GN101」のその他の機能

「GN101」は最低限必要な距離を知ることに特化しており、価格的にもこれと言った差別化できるような機能は残念ながらありません。

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強いて言えば、ホール毎にスコアを入力し、スコア管理ができるところでしょうか。価格は手頃なのでお試ししやすい点はメリットです。

グリーンオン「GN101」のココをなんとかしてほしい…

価格を考えると十分な性能の「GN101」ですが、やはり高低差の計測ができないのはデメリットですね。

高低差が測れないと、直線距離を知った上で見た目だけでの判断になります。見た目が打ち上げの状況なら、プラス何ヤードをすればいいかはご自身の感覚に委ねられるのでクラブ選びも難しくなります。

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また、先述したようにボタンの押し具合も硬いので強めに押さなければなりません。意外と腕時計のボタンは押しにくいので、押しやすい機種との差は感じてしまいますね。

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まとめ

ゴルフ用の距離計は、ここ数年で進化を遂げています。一昔前の扱いが難しいイメージや、精度が悪いというイメージはかなり少なくなってきた印象です。

レーザー距離計とGPS距離計では使い方は違うものの、信頼できる計測ができるようになっており、今よりゴルフの腕前をレベルアップさせたい人には必要な道具といえます。

距離計のなかでも高低差やより正確に距離を知りたい場合は、やはりレーザー距離計がオススメ。GPS距離計は、測ることすら必要なく、コースレイアウトを確認できることやスコア管理、スマートウォッチとしての使用など、距離計以外の使い方で日常的に利用できる点が魅力です。

これまで距離計を使ってこなかった方も、そろそろ買い替えを考えている方も、今回の10商品のレビューが参考になれば幸いです。

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よくある質問

レーザー距離計とGPS距離計の違いはなんですか?

レーザー距離計とGPS距離計は計測方法に違いがあります。レーザー光を目標物に当てて、跳ね返ってくる時間で距離を算出するのがレーザー距離計。宇宙にあるGPSからの信号で場所を特定するのがGPS距離計です。基本的にはレーザー距離計のほうが正確に計測できるとされています。

近年ではより正確なGPSがありレーザー距離計に近い精度と言われています。また、レーザー距離計はピンポジションなど関係なく目標物を直接測れるのがメリット。基本的にGPSではその日のピンポジションを正確に計測することは難しいとされています。

距離計を使うのはプロだけですか?

そんなことはありません。確かにほぼ全員のプロゴルファーが使用しているのは間違いありません。ですが、最近ではレベルを問わず多くのアマチュアゴルファーも使用しています。その背景には、昔のゴルフはキャディ付きのプレーがメインでしたが、近年セルフプレーが主流になり個人で距離を知る必要があるためと思われます。コースにあるヤード木など曖昧なものよりも正確に知ることができるので、全アマチュアゴルファーにオススメです。

GPS距離計は本当に正確なんですか?

GPS距離計が出始めの頃は、その手軽さから人気を集めていましたが、精度面では確かにあまり正確とは言えませんでした。ですが当時使われていたGPSとは違い「みちびきL1S」というGPS信号を使うことで誤差±1m程度の計測ができるようになりました。

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この記事を書いた人

インスタグラムでオレンジマンとして活動中のアマチュアゴルファー。ゴルフ歴は18年で、ここまで独学でゴルフを学びベストスコアは68までに。インスタグラムではプロとは違う、アマチュアならではの目線でゴルフの楽しみ方を発信中。ゴルフに関する事なら、ギア、ファッション、ガジェット、練習器具、全てに興味を持ち精通しています。

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